似ているようで異なる!役員運転手とハイヤー運転手の違いを解説!
役員の移動に運転手を利用したい場合、役員運転手を選択するか、ハイヤーを依頼するか悩むでしょう。両者の仕事内容は似ていますが、根本的な仕組みは大きく異なります。そのため、それぞれの特徴をしっかりと理解して手配すべきです。今回は、役員運転手とハイヤー運転手の違いについて、詳しく解説します。
役員運転手の特徴
役員運転手は、企業役員の移動に使用する車を運転する仕事です。ここでは、役員運転手の具体的な仕事内容や、求められる能力とスキルについて詳しく解説します。
役員運転手の仕事内容
役員運転手は、企業の役員のスケジュールに合わせて目的地まで安全に運転する仕事です。日々の会議や取引先訪問などの予定に合わせて、役員を乗せて運転する業務が基本となります。
また、ときには土日祝日に役員を目的地まで送り届けることもあるでしょう。そして、役員が会議や商談などに出席している間は、急な移動にも対応できるよう待機する必要があります。
そのほかにも、役員とともに食事を取ったり談笑したりして、役員をリラックスさせられるようサポートすることもあります。
役員運転手に求められる能力・スキル
役員運転手は、企業の重要なポストに就く役員を乗せて運転する仕事です。目的地まで役員を安全に届けるための高い運転技術は、最低条件として求められるスキルです。
急な予定変更にも柔軟に対応し、常にスピーディーに判断できる能力も必要となります。
また、役員との良好な関係を築けるコミュニケーション能力や、社会人としてのマナー、身だしなみも重視されます。
ハイヤー運転手の特徴
ハイヤー運転手は、一般顧客や企業のクライアントを対象として、高級車両で移動をサポートする仕事です。
ここでは、ハイヤー運転手の具体的な仕事内容や求められる能力・スキルについて詳しく解説します。
ハイヤー運転手の仕事内容
ハイヤー運転手とは、高級車やリムジンなどの車両を運転し、事前に予約を取っているお客さんを乗せて目的地まで送り届ける仕事です。ハイヤードライバーは予約に対応するのみであるため、タクシードライバーのようにお客さんを探して乗せることはありません。
また、個人客が利用する場合は、結婚式などの特別なイベントでの利用が多いです。もちろん、企業に依頼されて役員などの移動をサポートするケースもあります。お客さんが高級車両で快適な空間を楽しめるよう、質の高いサービスを提供することが重要です。
ハイヤー運転手に求められる能力・スキル
ハイヤー運転手はお客さんを安全に目的地まで送り届ける運転技術はもちろん、サービスそのものに高級感を感じてもらえるような所作や対応、マナー、言葉遣い、振る舞いなどが求められます。
役員運転手とハイヤー運転手の違い
役員運転手とハイヤー運転手の違いは、仕事内容だけではありません。両者にはさまざまな違いがあるため、異なる点やそれぞれのメリットなどを把握しておきましょう。
ここでは、役員運転手とハイヤー運転手の具体的な違いについて詳しく解説します。
免許の種類
役員運転手は白ナンバーの社用車で役員を目的地まで送り届ける仕事であるため、通常の運転免許証で問題ありません。しかし、ハイヤー運転手は営利目的で人を乗せる仕事であるため緑ナンバーであり、タクシー運転手などと同じ2種免許が必要です。
役員運転手であれば2種免許取得のために教習所に通う必要がないため、働き始める際のハードルが低いといえます。また、自社で運転手を雇う際にも2種免許取得を考慮する必要がありません。
業務形態
役員運転手は企業で直接雇用されているケースもあれば、ドライバー専門の派遣会社と契約して、派遣先で働く場合もあります。
対して、ハイヤー運転手は運転手のみを派遣などの手段で依頼することはできません。
勤務形態
役員運転手は直接企業へと出社し、社用車を利用して業務にあたります。自社で雇用している役員運転手、派遣の役員運転手のどちらでも基本的には勤務形態は変わりません。
対して、ハイヤー運転手は勤務しているハイヤー会社の車両を運転してお客さんを乗せます。そのため、まずは営業所にて高級車やリムジンなどに乗り換えてから、予約先の企業や個人のお客さんのもとへと向かうのが特徴です。
両者を比較すると、役員運転手のほうが出勤の手間が少ないといえます。また、社用車がすでに用意されている場合には、ハイヤー運転手ではなく役員運転手を選択するのがよいでしょう。
まとめ
今回は、役員運転手とハイヤー運転手の違いについて解説しました。それぞれ、仕事内容や求められる能力・スキルは大きく異なります。
役員運転手は、企業の役員を乗せて仕事の移動をサポートする仕事です。一方、ハイヤー運転手は企業や顧客からの予約のみ受け付けており、高級車両での移動サービスを提供する仕事です。
また、役員運転手は白ナンバーの社用車を運転するため、普通免許でことが足ります。一方、ハイヤー運転手は営利目的でお客さんを乗せる緑ナンバーであるため、2種免許の取得が必須です。定例の訪問先がある場合や、社用車が用意されている場合には、役員運転手を雇用するのがよりスムーズです。