役員運転手のヒヤリハット事例と万が一の事故対応方法を解説

公開日:2024/08/15   最終更新日:2024/04/16
タクシー

役員運転手は、役員を乗せて運転しているため、安全運転を強く意識して運転しているでしょう。しかし、いくら安全運転をしていても、歩行者や自転車などの急な飛び出しで予期せぬ事故が起こる可能性があります。そこで今回は、役員運転手のヒヤリハット事例と万が一の事故対応方法を解説します。

役員車のヒヤリハット事例

車両を運転しているとどうしてもヒヤリとする場面があります。ここでは、役員車のヒヤリハット事例を解説します。

ヒヤリハットとは

ヒヤリハットとは、業務活動中に「ヒヤリ」としたり「ハッと」したりという重大な事故が起きそうになった出来事の総称です。ヒヤリハット事例から、事故や災害につながる要因を特定し対策できるため、リスクマネジメントの観点から多くの企業が重要視しています。

ヒヤリハットは「ハインリッヒの法則」で重要性が裏付けられていて、「1:29:300の法則」とも呼ばれています。これは、1件の重大な事故の背後に29件の軽微な事故があり、さらにその背後には300件の異常があるという意味で、300件の異常がヒヤリハットという意味です。

前方の車に追突しそうになった

車の運転中に前方を走行する車に近づきすぎると、前を走る車が急ブレーキをかけたときに危うく追突しそうになり、ヒヤリとするケースがあります。前方の車に近づきすぎるだけではなく、運転中によそ見をしている最中にも前の車が急ブレーキをかけることもあるので、しっかり車間距離を確保しなければなりません。

歩行者や自転車が飛び出してきた

いくら自分が安全運転をしていても、急に歩行者や自転車が飛び出してくることがよくあります。歩行者や自転車は、信号がある横断歩道でも信号無視をして道路をわたることがありますし、予測できないような行動で車道に進入してくるとヒヤリとする場面もあるでしょう。

そのほかにも、私道や細い路地などのT字路を走行中に、歩行者や自転車が突然道路を横断してきます。運転している側はミラーがないとギリギリまで気づけませんが、歩行者や自転車は車が停まるものだと思っているため非常に危険です。

交差点で車や自転車と衝突しそうになった

交差点を曲がろうとしたときに、細い道路では対向車や自転車が勢いよく直進してきて追突しそうになり、ヒヤリとする場面があります。これは、ミラーがついていない交差点で起こりやすいヒヤリハットといえます。

物損事故が起こってしまった場合の対処法

物損事故を起こしてしまった場合はどのように対処すればよいのでしょうか。ここでは、物損事故の対処法を解説します。

物損事故とは

物損事故とは、物が壊れたり変形したりしたなどの被害を受けた事故のことです。車両やぶつかったものは壊れていても、死傷者がいない交通事故が物損事故になります。

物損事故は、車体がへこみやすり傷などの軽度なものから、車両が横転して原型をとどめていないほど破損した重度の事故まで事故の程度は幅広いですが、基本的には死傷者がいない事故の場合は物損事故として処理されます。

ただし、痛みや負傷の程度が極めて軽かったり、明らかに外傷がなかったりするケースであれば、被害者の意向もふまえて人身事故ではなく物損事故として処理される場合もあります。

物損事故を起こした場合の対処法

物損事故を起こしてしまった場合は、まず車両を安全な場所まで移動し、自分や同乗者にケガがないか確認しましょう。相手がいる場合は、相手のケガを確認する必要があります。その後、最寄りの警察署に連絡し事故が発生した旨を伝えます。

警察に報告後、相手がいる場合は警察が現場に到着するまでの間に、連絡先を交換して免許証を撮影しておきましょう。その後、会社と保険会社に連絡して状況報告をします。

人身事故が起こってしまった場合の対処法

人身事故を起こしてしまった場合はどのように対処すればよいのでしょうか。ここでは、人身事故の対処法を解説します。

人身事故とは

人身事故とは、交通事故によって身体や生命に損害が起こった事故のことです。人身事故は、運転手だけでなく同乗者が事故によってケガをしたり亡くなったりした場合も該当します。また、物と人の両方に損害が発生するケースも少なくありませんが、人に損害が発生した事故は人身事故として処理されます。

人身事故を起こした場合の対処法

人身事故を起こしてしまった場合は、まず人命救助が第一なのでケガ人を救出して安全な場所まで運び、救急車を手配します。警察への連絡は、救急車を手配してからおこないましょう。

次に事故の相手と連絡先を交換し、事故の目撃者がいれば、のちのち事故状況を確認することもあるのでその人たちの連絡先も交換しておきます。その後、会社と保険会社に人身事故発生の連絡をして、警察が到着したら警察と実況見分をおこなうことになります。

また、可能であれば事故現場や車両損傷個所の写真撮影や事故内容をメモしておくとよいでしょう。

まとめ

ヒヤリハットとは、業務活動中に「ヒヤリ」としたり「ハッと」したりという重大な事故が起きそうになった出来事のことです。ヒヤリハットの事例には、前方の車に追突しそうになったこと、歩行者や自転車が飛び出してきたこと、交差点で車や自転車と衝突しそうになったことがあります。

人身事故を起こしてしまった場合は、まず人命救助が第一優先なのでケガ人を運び救急車を手配しましょう。その後は、物損事故も同様に警察に事故を起こした旨を報告し、相手と連絡先を交換して会社と保険会社にも事故の報告をしましょう。

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