役員運転手に求められるスキルとは?身に着ける方法についても解説!
役員運転手には、さまざまなスキルが要求されます。会社の役員や役員の取引先企業の方と会話する機会があったり、役員のスケジュールをスムーズに消化したりするために車両運行をしないといけないからです。本記事では、役員運転手に求められるスキルの内容や、どのようにスキルを身に着けていけばよいのか?などを解説します。
役員運転手に求められるスキル
役員運転手と務めるためには以下のようなスキルが必要です。
■守秘義務を守る
役員運転手を務めるにあたり一番大事なスキルをいわれているのが守秘義務を守ることです。車内に役員と取引先企業の方が乗車した場合や役員が電話をしている場合など、会社の機密事項を話していることがあります。
どうしても同じ空間にいると話が聞こえてきてしまいます。その聞いた話を他に漏らすと、会社もしくは取引先企業に大きな損失を与えかねません。そのため、聞いた話は、絶対に他へ漏らさないということが必要になります。
■安全運転を徹底する
事故や交通違反を起こさないという当たり前のことではなく、限られた時間で役員のスケジュールを消化できるような運転を安全に行うことです。役員の都合上、前の予定が押してしまい、後の予定までの移動時間が少なくなることがあります。
この場合に、いかに焦らず安全運転ができ、次の目的地に遅れがないように到着するかが大切です。急な飛び出しや、前走車両の急な車線変更など、もしものことを常に考え、運転する慎重さも求められます。
■乗車している方に気配りをする
車内で乗車している方を不愉快にしないような気配りをする必要があります。天気がよく暑い日にはエアコンをつけておき役員の到着を待つ、役員が到着したときには社外で待機し乗車のさいに車両のドアを置けるなどの小さな気配りができることが必要です。
役員は長い時間、役員運転手と同じ空間にいることになるため、いかに役員が社内で快適に過ごせるかどうかを考える必要があります。
■ビジネスマナーがある
役員運転手は運転するだけではなく、人と接する機会が多いためビジネスマナーが必要です。身だしなみを常に整えておく、敬語をしっかり話せるようにする、挨拶をする、問いかけには返事をするなどの当たり前のことを徹底して行わなければいけません。
役員というハイクラスな方と向き合うことになるので、ビジネスマナーを欠かすとそれだけで、低評価を与えられることもあります。
■地理に明るく車両運行を柔軟に行える
高度な運転技術を持っていても、次の行き先に向かう運行順路を把握していなければ意味がありません。渋滞ポイントを避けたり、危険な道を避けたりした上で時間通りに次の目的地に到着する必要があります。
施設によってはどのあたりに止めたらいいのかを知っておく必要があります。空港などでは国際線に向かうのか、国内線に向かうのかの違いにより停車する場所が変わることがあります。このように、道や施設のことも知っておくことが大切です。
役員運転手に必要なスキルを身に着けるためには?
役員運転手に必要なスキルを身に着けるには、各必要なスキルについて深く考えることで身に付きます。役員運転手の必要なスキルの根本は、いかに乗車している人のことを考えて対応するかです。
たとえば、機密事項を第三者に話してしまったら役員はどうなるのか、会社はどうなるのか想像をすれば、他人に機密事項を話してはいけないなと思うはずです。また、役員を時間通りに次の目的地に到着させるということを考えれば、道路はどこを通るのが適切なのか、通行に適切だとしても時間通りに到着するのかというような思いに至ります。
安全運転についても根本は、乗車している人をケガさせることなく運行するという気配りに他なりません。事故や交通違反をすることなく、無事にそして時間どおりに役員を送り届けるのが役員運転手の役目です。役員運転手は、相手のことを考え、気配りを忘れることなく行う仕事が基本ということです。
役員運転手の求人に応募する際にあると有利になる資格
役員運転手に採用されるときに有利になる資格があります。普通自動車免許の他に、普通二種免許や大型免許、大型二種免許などの運転免許証があると採用に有利に働きます。その他、役員運転手は秘書に近い職業のため、秘書検定2級、準1級、1級の資格があると評価されることがあります。
また、外資系の会社だと英語が話せる方がよいため、英検2級、1級、TOEIC550点以上、英会話のスキルや海外留学などの実績もプラスの評価になります。運行管理士の資格や、その補助者の資格は、とくにハイヤー会社、タクシー会社での求人採用において有利になります。
役員運転手はただ車両を運行するだけではなく、人との関わり合いが多くある仕事です。そのため、対人関係において気配りができ、ストレスを感じさせない役員運転手は重宝されます。役員運転手に就職したい場合は資格よりも、運転技術を高めることや気配りをすること、ビジネスマナーを身に着けるということを優先しましょう。
そして、運転技術や気配り、ビジネスマナーを身に着けた上で、資格があると役員運転手の採用の確率が高まっていきます。役員運転手に就職をしたいと考えている方は、気配りをどのようにしたらよいのか、ビジネスマナーを身に着けるのにどのようにしたらよいのかを考えて訓練しておくことが大切です。