普通二種免許とは
普通二種免許は、タクシーやバスなどに欠かせない免許です。一般的な車の運転に必要な普通一種免許とは違い、いくつかの受講条件があります。とくにバスやタクシー業界で働きたい場合、知識は把握したいものです。この記事では普通二種免許のメリットを紹介。さらに取得までの期間や費用についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
普通二種免許を取得するメリットとは?
普通二種免許を取得すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。以下の記事で解説します。
■バスやタクシーなどの運転手として働く
普通二種免許があれば、バスやタクシーなど、事業向けのプロドライバーとして活躍できます。プロドライバーの求人は普通二種免許の所持を条件にしていることが多く、免許をもっていると、就職や転職などをスムーズにできるでしょう。また自己アピールにもつなげられるため、好条件な求人にも採用されやすくなります。
■福利厚生の充実
普通二種免許がなくても普通一種免許を所持していれば、応募可能な求人も多くあります。しかし、普通二種免があると、スタートから高収入を期待できます。さらに資格手当などの福利厚生も充実しているので、プロドライバーでの就職を考えている場合、早くから取得しておくとよいでしょう。
■仕事の幅が広がる
バス会社や介護タクシー事業、運転代行業などを開業するのも可能です。普通二種免許はプロドライバー以外にも、さまざまな道を進むことができます。将来は独立したい人にもおすすめできる免許です。
普通二種免許を取得するためには?
普通二種免許を取得するには、普通一種免許を所持していることが条件となります。普通一種免許は、自家用車などを走るのに必要な一般的な車の免許です。普通一種免許を取得して停止期間を除く3年以上の運転歴がある人です。そのほかの条件は以下のとおりになります。
・満21歳以上
・片眼0.5以上、両眼0.8以上。深視力検査で誤差が±2cm以下(コンタクトやメガネを含む、カラーコンタクトや度付きサングラスは不可)
・赤・青・黄の識別ができる
・日本語の読み書きと理解ができる
・運転に支障をきたす恐れのある身体障がいがない
・10mの距離で90dBの警音器が聞こえる(補聴器の使用可能)
普通一種免許の所持が3年以上であること以外は、ほかの自動車免許と違いはほとんどありません。普通二種免許の取得した人で一種免許を所持していない場合は、条件が定められているので早々に一種免許の取得を進めましょう。
普通二種免許を取得する際にかかる費用
普通二種免許の取得に必要な費用は平均20万円といわれています。取得は主に合宿と通学の2種類で、合宿だと20万円以下で収まることが多いです。通学だと20万円以上を超えると考えてよいでしょう。
直接試験会場へ行く一発試験は、4万円前後で済ませられます。しかし、一発試験は難易度が高く、1回の受験で合格できる確率は10%もありません。再受験を繰り返せば費用も高くなってしまうので、通学や合宿を活用して合格を目指すのが最短でしょう。
普通二種免許の取得にかかる期間
普通二種免許の取得にかかる期間は合宿と通学で異なります。それぞれの期間をみていきましょう。
■合宿を利用した場合
合宿で普通二種免許の取得を目指した場合、8日前後で取得が可能です。合宿では8日間のカリキュラムが朝から夜まで組まれています。どのような流れで進んでいくか一目で把握できるのも合宿の魅力です。
合宿内で第一段階の試験を受け、合格すれば第二段階へ進みます。最後は路上での卒業試験を受け、卒業となります。卒業後は本免学科試験を受けましょう。この学科試験に合格して初めて普通二種免許が交付されます。
■通学を利用した場合
通学で普通二種免許の取得を目指した場合、1か月あれば取得できるでしょう。合宿と同じように、第一段階・第二段階・卒業試験を経て、本免学科試験に合格すると普通二種免許を取得できます。合宿のようにカリキュラムが事前に組まれているわけではなく、自分でスケジュールを考えながら組む必要があります。
合宿だと10日前後の時間を確保しなければいけません。そのため働きながらの合宿は難しいものです。自分の予定に合わせて無理なく通える通学スタイルは、働いている人や時間に余裕のない人におすすめです。
■一発試験
一発試験は教習所に通わずに本免試験に挑む方法です。合宿や通学がないので、1回で合格すれば最短で免許が取得できます。しかし一発試験は学科試験だけでなく、技能試験の受験も必須です。一発試験の合格率は10%以下といわれており、1回の受験で合格するのは大変難しく、何度も受験を繰り返すと教習所へ行く方が短い期間で取得できるでしょう。
普通二種免許はプロドライバーとして、タクシーやバスの運転手で働くために必要な免許です。免許取得するには普通一種免許を取得して3年以上という決まりがあります。取得方法は通学や合宿、一発試験があり、時間に余裕がある場合は短期間で取得できる合宿がよいでしょう。
自分のライフスタイルに合わせて取得を目指すなら通学がおすすめです。もっとも費用がかからず、最短で取得が期待できる一発試験は合格率が低いため、腕に自信がないと難しいかもしれません。仕事だけでなく普段の運転技術の向上にもつながるので、運転をより極めたい人にもおすすめできる免許です。