役員運転手の労働時間に関する疑問を解消!待機時間や拘束時間は?
この記事を読んでいる方のなかで、東京で役員運転手に興味があったり、役員運転手の派遣求人を探したりしている方がいらっしゃるかと思います。一概に役員運転手といっても、早朝もしくは深夜に仕事をするなど、勤務時間はさまざまです。この記事では、役員運転手の待機時間・拘束時間などの、時間に関することについての疑問を解消します。
役員運転手の労働時間
一般的に役員運転手の労働時間は、一般企業の社員と同様の8時間勤務です。休憩時間の1時間を含めて平均9時間となります。勤務の時間帯に関しても、基本は一般企業の社員と同じで9時前後から18時前後。
しかし役員運転手は担当役員の急な予定変更はよくあることなので、それ以外の時間帯に拘束される場合も多いです。役員運転手の主な勤務時間は、送迎車の準備から送迎、その後車の清掃や点検を行い、運転の日報をつけるまでです。派遣会社の場合は、派遣先によって働き方や勤務時間が変わってくるので事前に確認しておきましょう。
役員の出社時と退社時の送迎
役員が会社に出社する際には、役員運転手が会社まで送迎します。退社の場合も同様です。一般的な役員運転手の仕事は、役員の自宅まで車で訪問、役員を車に乗せて会社まで送迎します。距離にもよりますが、会社と役員の自宅まで往復することになるので、1時間~2時間はかかるのではないでしょうか。
役員の外出時の送迎
担当役員が取引先へ訪問する場合には、訪問先まで送迎します。取引先が遠方で、航空機を使用する出張の場合は空港まで送迎し、新幹線を使用する際には駅まで送迎します。空港や駅までの距離にもよりますが、遠くなるほど必然的に労働時間は長くなります。
役員運転手の待機時間・拘束時間
役員運転手は、役員の送迎時の運転が主な仕事ですが、それ以外の運転しない時間の方が多い場合もあります。送迎などの運転をしていない時間のことを「待機時間」というのですが、ただ何もせずに待機しているわけではありません。実は、清掃や洗車、次の仕事の道順や混雑状況を確認するなど、さまざまな仕事をこなしています。
これらの業務はすべて、役員の送迎をスムーズに、気持ちよく安心して移動してもらうためです。役員の外出がない日は1日の待機時間の平均が5~7時間程度になることもあります。日によって送迎場所や運転する時間、ルート確認が変わってくる仕事となっています。空港や駅へ送迎する際には、駐車場やロータリーも事前に調査しておくことがスムーズな送迎につながるので、待機時間の過ごし方も重要です。
また、急な外出にも対応できるように準備をしています。これらのことから、待機時間も勤務時間扱いとなります。しかし担当役員の車移動が、定められている勤務時間内に収まらないケースが多いため、結局のところ勤務時間は不規則になってしまうことが多いようです。
指定労働時間以外の運転はどうなる?
役員運転手にも、平日9~18時までといった指定された労働時間が定められています。時間に基づいた固定給が支払われており、残業をすると+αを残業代として支給されます。しかし、タクシーのような歩合制とは異なるので、タクシー運転手と比べて1か月のお給料が安定している傾向があります。
一般的には手当の支給がある
指定されている勤務時間以外に送迎で運転をした場合は、時間外手当・深夜手当・休日手当等が別途支給されるのが一般的です。実際に多い事例として、担当役員のゴルフ接待・夜の会食・急な用事です。ゴルフの接待は休日に多い傾向があるので休日出勤にあたり、休日手当がもらえます。夜の会食は、食事が終わるまで待機する必要があり深夜になることもありますが、その場合は深夜手当が支給されます。
企業次第では支給免除も
役員運転手は待機時間が多い「断続的労働」として分類される可能性もあります。断続的労働とは、使用者は行政官庁の許可を受けることで、労働時間・休憩時間・休日の規定の適用を除外し、企業によっては時間外手当・休日手当の支払い義務が免除されていることがあります。
時間外手当・休日手当の支給免除にあたるのかは、企業や派遣会社に確認する必要がありますが、一般社員は異なる規定が適用されることもあります。深夜手当については、たとえ断続的労働であっても、必ず支給しなければいけないものとなっています。
また、同じ企業でも、担当役員によって勤務時間が変わることがあります。あらかじめ自分の労働する勤務時間の希望を伝えたり、支給についての確認をしておいたりすることが大切です。
まとめ
役員運転手の労働時間は、一般的な企業と同じように平日9時~18時のような、時間が決められています。拘束時間は9時間で、8時間勤務・1時間休憩が基本となっています。しかし、役員運転手は担当する役員のスケジュールに合わせて送迎の仕事を行うので不規則な勤務体制になることの方が多い傾向です。また、急な予定変更などにも対応が必要で、拘束時間は長くなることがあります。さらに、運転をしない待機時間にも車の清掃や整備、道の確認など、仕事はたくさんあります。しかし、指定の労働時間以外の運転は+αとしてお給料に反映していただけるので安心です。